道場長のインタビュー

道場長インタビュー

これは、道場を始める時に受けたインタビューを元にして原稿におこしたものです。
断食の基本的な考え方、食についてのことなど参考にして戴けるものなので、スタッフでホームページに載せることにしました。是非、道場にくる前に一読して戴けると幸いです。

インタビュー写真

断食の違いや特長

インタビュアー 以下(イン)では、道場長インタビューを始めさせて頂きます。
道場長 以下(道)宜しくお願いしまーす。
(イン)道場長はよく、どうしてこの道に入られたのか聞かれると思うのですが、その前に、断食についてお話をお願いいたします。色んな断食がありますが、その違いや特徴を教えて頂ければと思います。
(道)断食には本当に色んな断食がありますが、やはり、水だけ断食の完全断食というものをちゃんと理解して戴けると大変ありがたいと思います。
(イン)完全断食のことが水だけ断食になるんですね
(道)そうなんですね。水だけです。液体だけでも完全断食と呼ばれる場合もありますが、基本的には水だけです。
(イン)道場長も経験されていると思うのですが、どうでしょうか?
(道)完全断食は一度しました。二年間の半断食をしてからの挑戦でした。しかし、挑戦というよりも、自然と完全断食がしたい。という思いになったことが一番驚いた事でした。
(イン)自然にしたと思うものなのですか?
(道)そうなんですね。ヨギ(ヨガの行者)の人たちはみんなデートをするような感覚で、「わ!していいんですか!!」というような感覚でやるんです。
(イン)えー!それは驚きです。そうなんですね。でも、みんなそんな気持ちできませんよね。
(道)そうなんです。それが今、まあ考えなければいけないポイントですね。そういう私も最初の断食は全然ワクワクしていませんでした。嫌々でしたね。しかし、最初から楽しそうな人はなかなかいませんね。私が修行を終えて独立して、一年した頃、熱海の道場に心身浄化で来ました!という19歳の女性がいて、凄いな!と感動したことをいまだに思い出します。
インタビュー写真

完全断食について

(イン)完全断食はどういうものなのですか?
(道)完全断食はまず、10日くらいをメドにしますが、当然体調に合せて日数を決めた方がいいと思います。体調がいいからと予定の日数を延ばしてしまうのは、プロからはお勧めできません。
(イン)それはなぜですか?
(道)断食とは期限を決めてやるものなのです。最初に自分でできると決めた期限をやり抜く。ここに達成感があります。特に最初の人は是非、その期限をしっかりやることだけを考えれば最高の断食ができます。その後、二回目や三回目の時に一回目を参考にしてまた目標を立てればすむことです。
(イン)二回目、三回目と出てきましたが、そんなに頻繁にやるものですか?
(道)いえいえ、そうではないんです。実際、10日以上の完全断食は一生に三回やれば、いい方だと思います。あくまでも普通の人の話です。
(イン)そんなに頻繁にやるものではないんですね。
(道)そうなんです。だから、自宅で本を読んだり、独学の人は、本当に気をつけなければならないといつも感じます。しょっちゅうやっている人がいます。それから、断食明けにすぐお腹一杯食べてしまう人がいる。これをやっている人は、断食をやっても、プラスマイナスゼロどころか、もの凄くマイナスになっています。
(イン)えー!そういうものなんですね。
(道)断食をすると、赤ちゃんの内蔵になります。赤ちゃんの内蔵ですから、離乳食から始めなければなりません。直ぐに固形物を食べるなんて、もってのほかです。間違ったら、死にます。
(イン)死ぬんですか!
(道)そうです。苦しんで死にます。あんぱん2個で死んだ人もいます。半断食明けにかつカレーを食べて、もの凄くお腹が痛くなって、また道場に戻ってきた人もいます。なので、断食明けほど、気をつけなければならない期間はありません。
(イン)今、半断食の話もでましたが、完全断食の話も途中でしたので、それと合せて、お願いします。
(道)完全断食は先ず10日間食べない日をするなら、10日間の減食が必要です。これは結構大事なことです。それから、10日間の水だけの日があって、10日の倍。20日間の回復食の期間が必要です。
(イン)そうなんですね。結構日数がかかるんですね。40日。
(道)そうなんです。かかります。それも、回復食は最低20日であって、もっと掛けてかまいません。かければ、かけただけ最高の断食なります。
(イン)そういうものなんですね。道場長は何日かけたんですか?
(道)私は回復食に35日かけました。なので、トータル55日です。本当は、食べない日を20日くらいやりたいと思ったのですが、そんなに暇な時間はありませんでした。だいたい、10日で色んなものが抜けて気持ちよくなるのが11日目からなですね。だから、気持ちのいい時間を感じたいなら10日以上をお勧めします。
インタビュー写真

半断食について

(イン)そういうものなんですね。半断食はどういうものなのでしょうか?
(道)半断食は私は今の断食で一番現代の人に合っている断食だと考えています。今、完全断食をできる状態の人は私が見る限り、誰もいません。完全断食の場合、体調もそうですが、精神状態もとても大事になります。色んな排毒作用が出た時に耐えられなければなりません。それができないうちは、完全断食はお勧めしません。
(イン)そうですよね。
(道)そこで、半断食なんです。なんだか、半とつくと中途半端な感じがしますが、そんなことは全然ないんです。毒を出すには入れない、食べないのがベストです。それが断食なんですね。断食とは出すことです。今までのヘンなものを出す。それから、いいものを入れる。マクロビオティックと断食はセットなんですね。しかし、それが今はない。出さないから、いいものを入れても、入るスペースが少ししかないから、好転することがない。好転することがないから続かない。また肉を食べる。という悪循環ですね。
まあ、それはさておき、半断食ですが、半断食は毒のでる最低量の食事を摂らせます。ほんものでなければ、毒は出ません。いい血液を作りながら、毒も出せる、体にもほとんど負担がかからない。こんな最高の断食方法は他にはありません。うちの道場では半断食、断食をその人に合せてやって戴いているので、短期間でも排毒作用で好転反応が出ている人がいっぱいいます。農薬たっぷり野菜ジュースを飲ませることもありません。建物も、できるだけほんものにしています。
(イン)住環境ということですね。ホルムアルデヒドなど様々な問題がありますね。
(道)断食をすると、体は敏感になります。色んな症状がでます。鉄筋コンクリートの中でエアコン付きで断食はできません。道場では、できるだけ無垢の木を使って、土壁で珪藻土を塗っています。建物の下には何トンという炭が埋まっています。例えば、エアコン。こんなに人間を乾燥させるものもありません。病気になるのは当たり前。ワックスを塗っていたりしてもいけません。あんな体に悪いものの中で断食はあり得ないのです。
今、内の道場の問題点は冬です。石油ストーブなんです。これも匂いが良くない。しかし、昔ながらの火鉢は今の人には扱えません。仕方が無く、ストーブだけは置いています。しかし、大広間は薪ストーブです。骨が温まりますので、寒くなくなっていきます。
インタビュー写真

その他の断食方法。断食とは。

(イン)断食のお話をここまで聞いてきたのですが、他にもやり方はありますか?
(道)色々あります。お味噌汁や葛のスープ、玄米のスープなど固形のものを使わないということですね。
(イン)先ほど、野菜ジュースの話が出ましたが、これはどうでしょうか?
(道)実は野菜ジュースだけではなく、半断食も含め、自分の体調に合せたもので断食をすることが一番大事なんです。だから、これはいい。これは悪い。ということが無いということです。この人にはこれが良くて、あの人にはそれはダメ。というのが本当のところです。なので、うちはそれをやっています。沖縄から来た人でビール断食をさせた人もいます。
(イン)それは面白いですね。断食気分ではないですね。(笑)
(道)そうでした(笑)本当にいいんですかー?とその人は言っていました。
(イン)断食で気をつけることはありますか?
(道)まず、減食をすることが大事です。ですから、道場に来る前に小食にしておく、動物性は控える。白砂糖はとらない。当然、薬、サプリメントも控えることがとても大事です。
断食中とても体がデリケートになります。完全断食の場合はお風呂もシャワーもNGなんです。テレビも本も厳禁です。お風呂は刺激が強過ぎ、本は視力が固まってしまいます。目が悪くなります。しかし、そんな完全断食は皆さんはしないので、そこまでではないですが、しかし、敏感になってますから、断食中薬を服用すると、効き過ぎて死ぬ場合もあります。なので、是非是非、気をつけて戴きたいです。
水分の摂り過ぎもいけません。ですが、摂らないのもいけません。適度が大事です。しかし、一リットルは今の一般の人には多すぎると思います。それから、じっとしてるのもよくありません。適度に動いて休む。このリズムが大事です。
断食とは気軽なものではありません。それから、断食後。いきなり食べてはいけません。それは始めに言いましたので大丈夫だと思いますが、回復食の期間をどうするか。これが断食の決め手になります。
(イン)断食とは、どういうものだとお考えですか?
(道)断食とは自分がこの世の全てと繋がっていることの確認ができるものです。その上で、感動、感謝だけで人は生きていけるんだと感じられる方法だと感じました。自分が宇宙の塊であり、自分が宇宙の一部なんだと感じられる。感じることが全てです。本ではなく。知識ではなく。叡智を感じ養い、智慧として、知識をあやつることを学ぶこと。それが断食を通して感じられます。
人生の好転は先ずは断食からです。じゃなければ、今まで何万年もの聖人、聖者と呼ばれる人がこぞって断食なんかしません。断食は苦しいものですが、それを過ぎれば、食事をしなくても生きていけます。
本当の断食をすると、囚われなくなります。拘らなくなります。楽チンになります。欲に左右されることはありません。断食をすると、一番強い欲が睡眠欲だということに気付きます。食欲は三日でなくなります。性欲もそれと共になくなります。睡眠欲だけが残ります。
寝ないとできないこともあるんです。寝ながらすることもあるんです。皆さんは気持ちよく寝ていない。最高の睡眠は気付くと朝です。断食は人生の基本だと思います。本当の人生の第一歩です。
(イン)道場長ありがとうございました。また宜しくお願いします。
これは、インタビューの一部です。また機会がありましら、続きを載せたいと思います。

施設情報

施設名 桐生断食道場
所在地 〒376-0056
群馬県桐生市宮本町4-6-1
電話番号 0277-47-1239
FAX 0277-51-4397
アクセス 【無料送迎あり】
JR両毛線 桐生駅より乗車 約5分
東武桐生線 新桐生駅より乗車 約15分
※無料送迎をご利用の場合は事前にご連絡ください。
アクセス詳細はこちら >>
対応時間 9時~21時
お休み 不定休